シモン・ボッカネグラを観て来ました。
ジェノヴァを舞台にしたヴェルディのオペラで成熟した時期の作品。
~プロローグ~
シモン・ボッカネグラは、14世紀イタリア ジェノヴァ共和国に実在した人物。
当時のジェノヴァは、貴族たちは教皇派、皇帝派に分かれ、
さらに平民も加わり激しく対立していました。
平民の出で人望はあるが政治的野心のなかったシモンは、
政敵である大貴族フィエスコの娘マリーアと子供をもうけていながら
敵対派の平民である事を理由に結婚を許されていなかった。
シモンは、結婚をフィエスコに認めてもらうため総督となることを決意。
そして、平民派のパオロやピエトロに担がれ初代ジェノヴァ総督となる。
しかし、恋人のマリーアは病死してしまう。
さらに、二人の間に生まれた娘は騒動のさなか行方不明になってしまう。
フィエスコは唯一の血縁者である行方不明の孫が戻るまでは和解することはないとシモンと絶縁する。
~第一幕~
25年後。
行方不明のシモンの娘アメーリアは孤児としてアンドレア老人に育てられる。
このアンドレア老人は、失脚しジェノヴァから落ち延びた大貴族フィエスコである。
フィエスコは、アメーリアが実の孫であることを知らず、25年間育ててきた。
シモンは、貴族と平民和解の為、
腹心パオロとアメーリアの結婚をフィエスコに持ち掛け、彼の家を訪れる。
アメーリアと身の上話をしているうちに、
彼女が行方不明の娘であると気づき、2人は抱き合い、25年ぶりの再会を喜ぶ。
アメーリアは、シモンと争っていたアドルノ家の御曹司ガブリエーレと結婚を誓っていた。
そのため、パオロとの結婚を拒絶する。娘の気持ちを知ったシモンは結婚話を破談にする。
アメーリアと結婚し、フィエスコの財産の相続を狙っていたパオロは怒り、
アメーリアを誘拐・幽閉する。
~第二幕~
フィエスコとガブリエーレは、誘拐の首謀者がシモンに違いないと考え、騒ぎを起こす。
2人は捕えられ、地下牢に入れられる。
シモンを邪魔に思っていたパオロは、フィエスコにシモンを暗殺するよう唆すが拒絶される。
ガブリエーレには、シモンがアメーリアを愛人にしようとしている。
と嘘をつき、彼に暗殺を決意させる。
シモンは、パオロに毒を注がれた水を飲み、睡魔に襲われ総督室で寝てしまう。
そこへ短剣を持ったガブリエーレが現れ、シモンを殺そうとする。
その時、アメーリアが現れ、ガブリエーレの暗殺を止める。
シモンも目を覚まし、アメーリアの実の父であることをガブリエーレに告白し、
ガブリエーレは彼に心から謝罪し、シモンは彼を許す。
~第三幕~
反逆罪でパオロが捕えられ、フィエスコは釈放される。
地下牢へ連行される途中、シモンに毒を持った事をフィエスコに囁き、立ち去る。
すぐさまフィエスコはシモンの元を訪れる。
シモンは、アメーリアは実の娘であり、フィエスコの孫である事を伝え、2人は和解する。
奇しくも平民の娘アメーリアと貴族の御曹司ガブリエーレの結婚が決まり、
ジェノヴァは貴族と平民の和解ムードに包まれ、2人の結婚式は国中で祝福される。
毒によりだんだんと衰弱するシモン。
後継者にガブリエーレを任命し息絶える。
パンフレットやネット情報で要約すると
上記のようなストーリーであることを記事を書いている今、理解しました。
にしても、まだ理解しがたい。