されどアース・・・やっぱりアース。

ノイズフロアを下げる・・・。古く難しい、アンプに関わる者なら必ず、必ず熟慮し克服しなければならない課題です。
-100dBまでは、多少の不備があっても現在の高性能な素子のおかげでクリアすることは出来るでしょうが、その先は・・・・・・地獄のような茨の道です。
昔は、素子自体の性能がたいした事なくて、「しょうがないよね」の雰囲気が現場にも有りましたが、今そんな甘えたことを言っている人は職を失うでしょう。

さて、データーシートを読めば一目瞭然なのですが、現在のオペアンプ、半端じゃありません。本当、ディスクリートで組む気が無くなります。恐るべし高性能です。
とは言うものの、まだディスクリートで組む価値は、色々利点があるため「あり」ですが。たとえばノイズフロアなどは何とか-5dBから-10dBは稼ぐ事ができます。ただ、もしコレが工業レベルなら対費用効果からディスクリートは無理なのかなぁ、とは思うのですが。手間とお金がかかるからね。

で、今回の ADC、 ノイズフロア下げるためには何をすればいいのか考察しました。
まずは、PCM1804のデータシートを熟読しPCM1804のEvaluation Board マニュアル、通称EBを読んで考察することとなります。さてPCM1804 の EB を読んでいて次の fig03 のある部分が気になりました。
fig03 はプリント基板のトップビューなのですが、全体の多くを占める黒い部分、実はアース、もしくはグランドを表していて、ご覧のようにほぼすべてが覆われています。コレを通常ベタアースといいまして、色んなものをアースで覆ってしまえばノイズも入らないし、隣へ混信しないし、とても具合がよろしいと、デジタル回路では常套句のごとく利用される方法なのです。
さて、 fig03 のさらに中央付近にスリットと呼ばれるスキマがグランドに作られています。これは、グランドをデジタルとアナログの二系統に分けている為なのですが、どこでそのスリットをつなげるかはいつも悩ましい問題になります。というか、そもそもグランドはどうせ同じ所へ繋げるのに、二つに分ける意味があるの?と考える方もいるかもしれません。もちろん意味と効果があります、おもに高周波ノイズ的にですが。

s_PCM1804TopV

s_ak4528TopV

記事、まだ途中なのですが一度投下します。

Comments are closed.