glow(keeno)演奏技術解説03

glow(keeno)演奏技術解説第3回目です。

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21小節から始まった次のテーマ、A、B、C、と3つの部分で構成されています。
要素的には同じなので対比させるのが吉。で、A=強く、B=弱く、C=また強く、という具合ですね。
対比的にはAにはB、Cには次の27小節以降の部分が対比されています。

さて、Aの22小節目にあたるD

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動画をよく見ると、ここは最後の音Aを弾く時に2弦から上を消音しています。
パッととまるような表現がしたかったのですね。で、その後がんばってビブラートかけています。あまり効いてませんが。それとアポヤンドで弾いてますね、めずらしい。

で、上の22小節に対比しているのは24小節目にあるAの音を含む和音なのですが、ここの音は和音を伸ばすことにとどめて対比していますね。

そんで仕上げ前の26小節目のE

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ここは消音していません。アルペジョの部分少しリットかけて最後のフェルマータへつなげて丁寧に音を伸ばして響かせています。

このようにDとEは正反対の表現で対比させているわけです。Dはパッと止め、Eは丁寧に伸ばす。
徐々に徐々にゆったり感を増やし最後は27小節以後のゆったりとした結び。そして超ロングトーンへ持っていくわけです。

実はこれらの考察はすべて後知恵なんです。弾いているときはそこまで考えているわけではありません。だいたい本能的に結果としてそのような表現になったりすることがデフォですね、不思議だ。
後で考えてもちゃんとしている・・・やはり不思議だ。

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